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車イスのご婦人2

車椅子の豆知識のタイトルイメージ
お困りのご様子

ちょうどそこは、放射線室の近くでしたが、
私の視界に車イスに座ったご婦人の姿が目に入ったのです。
その方は、何か訴えるような落ち着かない表情をしていたため、
私の注意を引いてしまったのでした。
私は、気付かれないように観察していると、その年配のご婦人は、
誰かを探しているようで、振り返ったり落ち着かない様子でした。
車椅子の位置も変で、廊下の真んなかあたりに留まっているので、
通行の障害にすらなっています。
しかし、そのご婦人は、車椅子の操作がうまくいかないようでもありました。
そのご婦人が病院という場所に不釣合いなほど、カチッとしたスーツを着て、
顔は化粧をし口紅までさして、耳にはイヤリングして飾っていたことです。

車椅子に乗る人の足の写真
差し障りのないお話

そのご婦人は何かを決断したように、私の隣に設置してある ソファに向けて車イスを動かしました。
そこには、白い紙袋がありました。そのご婦人は、 その袋を取ろうと車椅子から体を伸ばしたのですが、届きません。
私は、そのご婦人の望んでいることが分かったので、 思わずソファから立ち上がり、その白い紙袋を取ってご婦人に手渡しました。
その人は「ありがとう。あなたも大変なのにね。」と返してくれました。
この婦人は、ちゃんと、私が腕をもう片手で押していた姿を観察していたのでした。
「いいえ。私は、検査も終わっていますから…。」
私は、差し障りがないように言葉を選びながら答えました。

毛布の写真
介助者様のご不在

「まったく、どこに行ってしまったのか…。」と婦人は言いました。
ああ…やっぱり、車イスを押してくれていた人を捜していたのだ。
多分、その紙袋をそのソファに置いたのは、車イスを押してきた介護者だったのでしょう。
「大変ですね。」私の口からそんな言葉がこぼれますと、 そのご婦人は「事故だったんです。」と悔しそうに言ったのです。
まるで、私の心の動きが読めたかのように…。 ご婦人の悔しい気持ちは理解できたゆえに、かけるべき言葉が見つかりませんでした。
この人も、晩年、突然車イスの人になってしまったのだなと理解しました。
こうしているうちに、車イスを押してくれる介護の女性が戻ってくると 「急にいなくなってしまうんですもの。」とご婦人は、注意を喚起していました。

新しい車椅子のイメージ
見つめたい車イスの未来

どうやら、介添え者は、トイレに行っていたようでした。
それが遅くなったのは、トイレに長く入っていなければならない事情があったのかもしれせん。
みんな、いろいろ大変です。
やがて、このご婦人は、私に改めて御礼を告げると介護者に 車イスを押してもらい、無事、私の視界から立ち去りました。
きっと、この病院には、誰かを見舞いにでも来たのでしょう。
それゆえ、イヤリングまで付けて正装して来院したのでしょう。
謎は解けましたが、本当に先のことは誰にも分からないということを実感しました。
それゆえに、みんなで、車イスの未来を見つめて いかなければならないということなのだという感想を持ちました。
これが私の車イスにまつわる体験のすべてです。

毛布の写真

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