車椅子は昔ながらのスチールの自走式タイプの場合、
15~20kg程度とずっしりとした重みがあるものでした。
電動式タイプの場合さらにバッテリーの重さをプラスするため、
40kgを超えることも珍しくありません。
車椅子を運ぶ際にも折り畳むにせよ抱えるにせよ、 介助者が車椅子を運ぶのもひと労働です。
では何故重いのかと言えば、使われている素材にあります。
特に昔の車椅子は鉄製品(スチール)が多く、機能性より頑丈さ重視でした。
鉄を使えば当然重いので、最近は主にアルミ製。
そして珍しいものであればカーボン、チタンなどに素材が変化してきています。
介助者としても使う方としても、軽い方が嬉しいのは当たり前ですし、
重い事で生まれるメリットは車椅子ではほぼありません。
重い方が安定性があると言われることもありますが、
そもそも人が座って動かす物なので総重量は70kgを軽く超えてしまう車椅子は
この時点でほぼ安定していると言えますし、例えば安定しない状況を想定するとしても
台風時に車椅子で外出などというのは基本的にされる方も少ないでしょう。
故に昨今、メーカーは軽量車椅子の開発に力を入れています。 現在は大体10~15kg程度の重さで、折り畳みやすく運びやすいものが主流となりました。 物によっては片手で持ち運べる物をコンセプトとして作られている製品もあります。
バリアフリーも浸透してきてはいますが、車椅子の外出というのは基本的に大変です。
ならばせめて高齢者や女性でも持ち運べる重さ、そう考えれば10kg程度望ましいように思います。
10kgを切ってくる軽量タイプの車椅子の値段は15万円~25万円あたりが目安でしたが、
最近はどんどん安くて使いやすい車椅子が開発されていますので、手が出しやすくなっています。
車椅子は必要な人にとっては生活必需品なので、多少高くついても
自分の身体に合う軽量で便利な機能のものを選ぶことをおすすめします。
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