本体サイズ以外にも、室内用車いすは
工夫次第で生活しやすくなっています。
ベッドから車いすへ乗り移るとき横からスライドするという人には、
肘かけが着脱式もしくは折りたためるもの、跳ね上げ式が便利です。
乗り移り時に座面の横から動かせば、ベッドと車いすの間には
障害物がなくなり、そのまま車いすに乗れます。
これで利用者の体力も、介護量も少なくなります。
肘かけに関しては、車いすのままテーブルを利用したいこともありますね。
移乗に問題がなければ、肘かけがテーブルの下に収まる形状になっている
車いすだと、テーブルと体の間に距離が空かず
通常の椅子に座っているのと同じように使えます。
室内の移動では、ちょっとしたものを持って動きたい時があります。
手こぎ式車いすだと、両手が車輪でふさがっているために
何かを持っていることができません。
そのために、前面にテーブルをつけられるタイプもあります。
肘かけにテーブル部分を乗せて、ものを置いたりそのうえで
食事をすることもできます。 テーブルは取り外しができます。
使う際には、しっかり取り付けができているか、
車いすをこいでいる途中で外れてしまうことがないかを確認しましょう。
さらにテーブルがついた状態で車椅子を動かして、
腹部に圧迫がないかも大事なチェック項目です。
前方からの乗り移りが多い人は、足台がスウィングアウト(両側の足台が外側に開く)するものや、足台をそっくり着脱できるものが便利です。
ベッドのぎりぎりまで車いすを持ってくることができ、
移動する距離が短くなります。
こうやって利用者に便利な室内用車いすを選んだうえは、
家屋内のバリアフリー、開口部のサイズチェックもお忘れなく。
ドアや入り口といった開口部は最低でも75センチ以上とし、
ドアは引き込み式や引き戸にしたほうがいいでしょう。
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