私は小さい頃から車椅子の存在は知っていました。
けれども車椅子に乗ったことがなかった上に、
身近に車椅子を使っている知り合いや家族や友人も一人もいなかったため、
車椅子についてあまり詳しいことは知りませんでした。
そのため車椅子を使用している人間の気持ちもほとんどわからずにいました。
けれども小学校時代の課外授業の影響で、一気に車椅子の大切さを痛感しました。
私は私立中学への受験勉強をしていたため、
正直言うと課外授業のことは面倒であると感じていました。
中学受験の試験問題として出てくるはずのないことを
やるのは時間の無駄だとさえ考えていました。
しかしそのように考えていたことが申し訳なかったと反省してしまうほどに、
課外授業によって心を動かされました。
この課外授業は、車椅子がテーマのものでした。
私が通っていた小学校から歩いてするの所にある養護学校において行われました。
まず最初に私たち生徒自身が車椅子に実際に乗ってみるという体験をしました。
想像していたよりも遥かに操縦が難しくて大変なことにショックを受けました。
腕などの力もけっこう必要になってくるため、疲れも感じます。
車椅子を使用している方はこれまでこんなに
大変な思いをしていたのかということを、生まれて初めて知ったのです。
この後は養護学校に通う方を乗せた車椅子を
後ろから押してあげるという経験もさせてもらいました。
車椅子の大変さを知った後に行ったため、
とても気持ちを込めて丁寧に行いました。
そして人のために何かをすることのやりがいの大きさも感じることができました。
つまり、車椅子のおかげで人生において
気がつくことができなかった大切なことに気づくことができたのです。
そして車椅子を使用している方のことをもっと配慮して
みんなが生きていかなければならないことを学びました。
このことをもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。
次はカワムラサイクルが製造している車椅子の使い勝手や印象について紹介します。
今回は、私にとって特に優れているという印象が強いWAVIT+について紹介します。
WAVIT+はWAVITという優れものを更に進化させたすごいものです。
WAVITも身体にフィットしやすい座面の形になっていて、
前ズレも起きにくいように作られていました。
そして力が弱い人であっても手軽に漕ぐことができるように設計されていました。
そのようなWAVITの使い勝手は当然、そのまま引き継がれています。
そしてWAVIT+には更にプラスされた魅力があるのです。
それはスイングイン・アウト式フット・レッグサポートと呼ばれる機能です。
フット・レッグサポートを握ったまま上に引き抜くことで、
着脱ができるようになりました。着脱が簡単にできるようになった上に、
スペースが狭い場所においても着脱がしやすいようになったということです。
つまりWAVITに比べてより一層使い勝手が良くなりました。
実は私はこのWAVIT+を実際に脚に障害がある方と一緒に使用した経験があります。 とにかく使用する人に対して優しい構造になっているという印象を受けました。 具体的にどういうことかと言うと、まずレバーがとても握りやすかったです。 指を置く部分に凹凸がつけられているため、手がより良くフィットし、 手を滑らせてしまう恐れもありませんでした。また操作性もとても高い印象を受けました。 作動する方向と操作する方向が同じになっている操作レバーは、 間違えて操作してしまう恐れを軽減してくれていました。 そのため安全性にも優れているという印象も受けました。 もっとこのWAVIT+のような商品が広くたくさんの人に普及すれば、 快適な車椅子生活を送れる人が増えるのになあと思いました。
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