94歳のお誕生日をお祝いした頃から、ひいおじいちゃんは歩くことがかなり大変になってきました。
足腰が弱ると身体も弱ると思い、誰かが付き添って、
家の近所を散歩することを日課にしていますが、
何もない所でも転びそうになったり、途中で急に疲れてしまったりするので、
そろそろ車椅子も必要かなと家族で話すことが増えていました。
以前に1度だけ、車椅子をレンタルしたこともありましたが、
これから頻繁に使うのなら、レンタルするより購入しようかなと母は言います。
でも、母は車椅子の種類も値段もよく分からないので、
私に車椅子のことを調べておいてほしいと言いました。
さっそくネットで調べると、カワムラサイクル、日進医療器、マキライフテック、
松永製作所、ミキ…と、さまざまなメーカーから良さそうな車椅子が出ていて、
どれを選んだらいいのか迷ってしまいました。
そこで、福祉施設で働いている友達にも聞いてみることにしました。
私が車椅子のことを教えてほしいとお願いすると、
友達は快く相談に乗ってくれました。
前に車椅子をレンタルした経験から、車椅子には自走用と介助用があって、
自走用は車椅子に乗っている方が自分で操作できることや、
また、介助する人が後ろから押して使用する介助用の車椅子があること、
自走介助兼用の車椅子もよく使われている、
といった簡単な種類ぐらいは私も知っていました。
友達に「どのメーカーの車椅子がお勧め?」
と聞くと、やはり人によって違うと言います。
そこでひいおじいちゃんのことを少し話しました。
杖をついて歩けるけれど、散歩の途中で急に歩くのがつらくなってしまうことなどを話しました。
友達は「車椅子を買っても、できるだけ
自分の足で歩けるように家族が協力してあげてほしい」と言います。
もちろんそのつもりです。
父は次男ですが、自分の両親(私にとっては祖父と祖母)の世話は
長男夫婦に任せているので、曾祖父の世話は自分がすることにしたのだと話していました。
これまで、両親と私と妹で協力して、ひいおじいちゃんのことを見守ってきました。
これからも出来る限りのことはしてあげたいと思っています。
そんな話をしながら、友達が勤めている福祉施設で
使っている車椅子について教えてもらいました。
ついこの間、松永製作所の車椅子を何台か施設で購入したと言います。
聞いたことろ、松永製作所の車椅子AR-201B(自走介助兼用)ということでした。
施設の中で個人的に購入して使っている方もあると話していました。
折りたたむとベッドの横に収納して置けるので便利だそうです。
AR-201Bはシート幅が38㎝、40㎝、42㎝の中から選べるので、
座った際に身体の左右に手のひらが入るくらいの幅がのものを選ぶ良いと教えてくれました。
折りたたむと車椅子の幅が67㎝から35㎝までに薄くなるそうです(座幅が40㎝の場合)。
背もたれ部分が折りたためる背折れ式なので、コンパクトに折りたためるのだそうです。
車に載せて移動する時に便利だと思いました。
肘掛けは固定式で、介助ブレーキが付いている点も気に入りました。
ドラム式制動用ブレーキを採用しているので、
ちょっとした下り坂や雨が降ったあとの路面でも、
あまり力を入れずにブレーキをかけられるということでした。
値段も聞きましたが定価からネット買えば
随分お安く買えるそうで、手ごろな価格だと思いました。
シートカラーはブルー、そしてチェック系が2種類、合計3つの中から選べるそうです。
友達から教えてもらった松永製作所のAR-201Bのことをメモして帰りました。
メモを見ながら母に話すと、それに決めたと言います。
すぐさま注文をし、車椅子が届いた日にさっそく使ってみましたが、
座っているひいおじいちゃんも楽そうでしたし、
介助者にとっても使いやすくできていました。
母は「松永製作所さんは使う人の気持ちをよく理解して車椅子を作って下さっているのね」
と感心していました。車椅子を購入したことで、ひいおじいちゃんと
一緒にお出かけする機会も増えたので、「買って良かったね」と家族で話しています。
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