車椅子の走行に関してよく出てくる言葉、斜路 (しゃろ)とは、
進行方向に人間が認識できる程度以上の勾配(こうばい/傾斜の程度のこと)
を持つ道路または通路、要するに傾斜や斜面の事です。
歩行者通路の場合は、スロープという言い方の方が普及しています。
車椅子や、歩行車などの走行補助具のために造ったスロープを、大きくバリアフリーと呼ぶことが多いでしょう。
スロープにもいろいろあり、場面にあわせて適切なものが必要となりますが、
勾配がきついスロープの場合、車椅子の脚部などが地面に当たってしまうだけでなく、
車椅子が勝手に転がってしまう危険が生じます。
そういった場合には直線ではなく曲線、湾曲してある
スロープを用い勾配をできるだけなくすようにすると安全でしょう。
最近ではどこのショッピングセンターでもバリアフリー化が進み、
駅にはスロープやエレベーターが設置されるようになりました。
これは車椅子や歩行車を使用される方にももちろん、ベビーカーなどを利用される親御さんにも、便利な仕様となっています。
昔ながらの駅などでは、スロープがなく車椅子を駅員に持ち上げてもらい運んでもらわないと、
乗ることが出来ない駅もあり、車椅子の方などの大いな外出の妨げとなってしまいます。
普段健常者は日々使用している場所が車椅子になった場合に
どれほど使いづらい仕様であることなどなかなか思い至らないことと思いますが、
車椅子のご利用様や体の不自由な方などにとっては少しの段差も危険な悪路となってしまいます。
普段の道でも、ふとこの段差は足が悪い人にとってどれほど大変な回り道になってしまうだろうと
考えてみると思いの他バリアが多いことに気付く事と思います。
様々な方が使いやすい様にユニバーサルデザイン化が進んでいくことを願っています。
© 2013-2023 Next care innovation Co., Ltd.