若い人であれば、自分の腕だけで自走式車イスの
ハンドリムを回し、移動をすることも可能でしょう。
でも、お年寄りだとそういうわけにもいきません。
自分でハンドリムを回すことができたとしても、短い距離じゃないと難しい…という人はたくさんいます。
かといって、完全に介助者に操縦を任せるのも「頼りっぱなしになる」という意識が出てきてしまいますし、
また身の安全を人にすべて預けてしまうということには不安を感じる人もいます。
そういう人にぴったりなのが、自分で走ることも止めることもできて、
かつ誰かに手伝ってもらうこともできるという自走介助用車イスなのです。
これなら、できる範囲で自分で操縦を行い、必要な部分だけを
お手伝いしてもらうという「自立した生活」が可能になるでしょう。
ハンドル自体は一般的な自走式車イスにもついていますが、
介助者がブレーキをかけるという行為は、
ブレーキのついていない自走式車イスにはできません。
そもそも日本の車イス市場を見てみると、圧倒的に自走介助兼用タイプの車椅子が多いのです。
自走専用より、介助専用より、やはり両用できるタイプの方が便利だからでしょう。
実際に自走介助用車イスを購入した人の「購入した理由」についてみてみると
やはり「足が悪い母親のために購入した」「父のために購入した」など、
ある程度年齢を重ねた人のために購入されているケースが多くみられ、
「すべてに介助が必要な人ではなく、サポート的な意味で介助を
必要としている人のために購入した」という人にとって都合がいい製品ということが解ります。
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