自走介助用車イスは、その仕様に「コンパクトである」「軽い」
というメリットが強調されていることが多いです。
例えば、足を置く「フットステップ」の位置を変え、
よりコンパクトに車椅子をたたむことができるという工夫。
これは、車イスを軽自動車のトランクに積むことができる様に、
より小さく畳めるようにしたいという思いから生まれた手段のひとつです。
さらに、軽量化して女性でも持ち上げられるような車イスは、
介助者が女性であっても車椅子を楽に運べるように、という配慮から。
どうしてこのような試行錯誤がされたのかは、車椅子が使われている場面をみるとよく知ることができるでしょう。
普段の買い物は徒歩で行くことができても、旅行となるとそれが難しい。
長距離の移動になる場合は、車椅子を使いたいという人はたくさんいます。
その様に、一時的に車椅子を使いたいという場合は、小さくてコンパクトに折りたためて、
介助者に負担がかからない軽い車椅子である必要がある、ということ。
その思いが、車椅子に込められています。
特に、今の日本は介助者が女性であることが多いので、
女性でも簡単に折りたためて持ち上げられる、
という設計は非常に重要なものとなるでしょう。
自走式の場合は「乗る人にとって心地い車椅子」であることを追求しますが、
自走介助用車椅子や介助式車椅子の場合は、「介助をする人に
とっても扱いやすい車椅子である」ということも大切です。
このため、自走介助用車椅子は、「利用者様の乗り心地をよく」
はもちろんのことですが、「介助者様がより介助しやすいように」
という視点も重要視され作られて、作られています。
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