
車椅子での在宅生活が始まると、病院とは違う「自宅ならではの環境」に戸惑うことも多いですよね。特に転倒や転落は、ご本人様だけでなくご家族にとっても一番心配なことだと思います。
今回は、長年現場でリハビリを支えてきた専門家の視点から、在宅生活での事故を防ぐためのポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
車椅子での事故の多くは、ベッドや椅子への乗り移り(移乗)の際に起こります。
安全のために勧められるのが「アームレスト(肘掛け)が跳ね上がる」「フットレスト(足のせ)が外れる」タイプの車椅子です。
アームレストが跳ね上がれば、移乗時の身体の移動距離が短くなり、お尻をずらす負担が減ります。また、フットレストを外せば足元のスペースが広くなり、足が引っかかってバランスを崩す心配もなくなります。

自宅のわずかな段差が、車椅子の操作を難しくすることもあります。大規模な改装が難しくても、段差解消用の小さなスロープを使うだけで、移動は驚くほどスムーズになります。
また、手すりを付ける際は、位置だけでなく「どこに付けると強度が保てるか」という点も重要です。不安な場合は、必ず専門家に相談してから設置するようにしましょう。

万が一、転倒してしまったときのために、あらかじめ「転んだ姿勢からどうやって戻るか」「介助者はどこを支えるのが正解か」を練習しておくことも大切です。
退院から1ヶ月程度は生活環境に慣れず、事故のリスクが高い時期とも言われます。困ったことは一人で抱え込まず、専門家に相談しながら、安全な環境づくりを心掛けましょう。
この記事で紹介されていた「フットレストの上げ忘れ」や「アームレストの活用」の話、まさに現場でお客様とお話ししていても本当によく耳にする課題です。
「とにかく座れればいいや」と選んでしまいがちですが、移乗のしやすさを考えた機能付きの車椅子を選ぶだけで、介護する側も、される側も、生活の負担は劇的に変わります。
もし今、日々の乗り移りが「大変だな」と感じている方がいたら、ぜひこの記事をヒントに、車椅子の機能を見直してみてください。ちょっとした環境の改善と、体に合った道具選びが、一番の事故防止になりますよ!
© 2013-2025 Next care innovation Co., Ltd.