近年の高齢者社会により車椅子の需要はとても大きくなっています。
また車椅子は高齢者の為だけではなく、怪我をした時に乗ることになることもあり、
車椅子を利用したことがある方も多くいらっしゃると思います。
私自身は実際に使わなければいけない状況になったことはありませんが、
数年前から祖母が長い距離を歩くことが困難になってきました。
若いころは歩けるということを深くあまり考えないかもしれませんが、
この歩くという行為が困難になっていくというのは精神的にとても辛いことなのです。
そしていままでいろいろな所にでかけにくくなることで、気持ちも落ち込んできてしまいます。
このようなことが祖母から感じられ少しでも気分がよくなる所に
連れて行ってあげたいという思いから車椅子を購入することにしました。
しかし元々車椅子というものは病院などでしかみたことがなく、特別な知識はありませんでした。
なので近くのホームセンターにあった1万円強の車椅子を買いました。
メーカーなどによってもそこまで大差ないだろうと思っていたので問題ないと思っていたのです。
その後散歩や遠くに行くこともできるようになり祖母は明るくなり私としてはとてもうれしかったです。
しかしあまり詳しく調べずに買った車椅子には残念ながら祖母にあわない要素がいくつかあったのです。
これは車椅子としての欠陥ではなく車椅子は使う人にあわせて買わなければいけないなと認識したことでした。
祖母は歩けなくなってきたものの、車椅子を自走させれるように練習をがんばっていました。
そのためたまに動かすところを見せてと言われて私が車椅子に乗って実際に動かしてみたりもしました。
しかし祖母はあまりうまく動かせず少しずつ練習をしなくなってしまいました。
私は自分の教え方を変えるなどいろいろと考えてみた結果、1つの答えにいたったのです。
祖母にこの車椅子は合っていないのだと。まず私は男ですので祖母とでは体格はかなり違います。
身長でいえば20センチ以上違います。それなのに同じ車椅子に乗れるということは、
祖母にはその車椅子が大きすぎたということです。
特にここで重要なのは車輪と車輪の間の座席のシート幅です。
この幅が広い為肘掛越しにハンドリム(車輪を回すために車輪の外側にある輪のこと)を
掴もうとしても祖母には届きにくかったのです。
年齢とともに力も弱くなってきてしまいますから、
ハンドリムをしっかり握って動かすには距離的な余裕が必要です。
つまりホームセンターで私が買った車椅子は
ほとんどの人が乗れる万能モデルだったことが裏目にでてしまったのです。
このため買い替えることにしました。
現在は『MiKi』のSKT-4を使用しています。
まず1台目より幅が狭いコンパクトなタイプです。
この点で操作性はだいぶアップしましたが、利点は私にもありました。
全幅が以前より狭いので押す側にとっても取り扱いやすいです。
少し狭いばしょでも扱いやすいです。
またこの車椅子の特徴として足をのっける部分であるフットサポートが取り外せます。
実はこれかなり便利です。フットサポートは狭い場所ではかなり不便なんです。
そのためはずせたり折りたためるのはとても機能的です。
もう一つは肘掛が動かせる点でしょうか。車椅子は正面から乗せるのですが、
肘掛を持ち上げられるとベットから移動させてあげる時など乗り降りがラクにできます。
このように車椅子は使う方によって何が必要か様々です。
ですから車椅子を選ぶ時は使う人の体格や自走はさせるのかなど、
いろいろな可能性を考えて選んであげるようにしたほうがいいと思います。
© 2013-2023 Next care innovation Co., Ltd.