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骨折した主人と車椅子体験|車椅子にまつわる話

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骨折した主人と車椅子体験

車椅子のまつわる話のタイトルイメージ

主人が骨折で車椅子初体験

ベッド移乗のイメージ

以前、主人が左足の指の骨を複雑骨折した際に、しばらく車椅子のお世話になりました。
二人ともそれまで車いすを使った経験がなかったので、初めのうちはなかなか大変でした。
まず使用する側として、車椅子初心者の主人は、 ベットから移乗するだけでも自力でできるようになるまでかなり大変でした。
というのも車いすに乗るには当たり前ですが、後ろ向きに腰を下ろさなければらず、 この、普段なら何でもない動作が、左足にまったく踏ん張りが利かない状態だと、 バランスが不安定なため慣れるまでは相当怖かったようです。

車椅子に乗る時、移動する時の苦労

廊下のイメージ

骨折したのが左足の指の骨だったので、右足でベッドから一度床に立つことができ、 車椅子の位置や、状態を確認してから座ることができたのが、不幸中の幸いでした。
これがもし、自力で立ち上がることができない状態であったり、 両足に障害があるような状態だったとしたら車椅子へ 移乗するというだけでも、相当な練習が必要だと思います。

次に車椅子に乗っての移動ですが、どうしても利き腕の方が力が強いので、 これも慣れないうちはなかなかまっすぐ進むことができませんでした。
また曲がり角では、うまく車いすを操ることができずに 曲がり損ねて壁にぶつかってみたり、やたらと大周りしてみたりと悪戦苦闘していました。

目線の低さがストレスに

人ごみのイメージ

そんな車椅子操縦法で一番大変なのがバックすること。
前進ですら思うようにまっすぐ行かないものがバックになったらどうなるか・・・ 主人も最初のうちは誤って転倒するのが怖くて極力バックすることを避けていました。

そしてなにより普段、自分が見ている目線よりずっと低い位置に目線があるため、 人が多い場所やエレベーター内などでは圧迫感を感じたと言っていたのが印象的でした。 普段意識していませんが、自分が低い位置にいると視線の高さと言うものはとても気になるのです。 介護の現場などではそんな不安感を少しでも解消するために、 車椅子の横にしゃがんで目線を合わせて応対しているのだそうです。 これは主人と私が車椅子を利用して初めて知ったことでした。

介助するのも初体験

車いすのイメージ

では介助する側はどうかというと、私もこのときが初めての車椅子介助でした。
まず思ったのが押すのに意外と力がいる、ということでした。
主人の使用した車椅子はよくあるタイプのいわゆる自走式でしたが、 車輪が大きく、いったん車輪が回り始めれば後は慣性で回るので、 ある程度重さは気にならなくなりますが、一番最初の押し始めが一番重いのです。
表面がツルツルしている病院の床はまだいいのですが、 外のアスファルトなどは路面の抵抗をもろに受けてしまうため、 乗っている人の体重と路面抵抗が合わさり、押す方はかなりの重労働になります。 普段なら全く気にならないようなほんの少しの段差でも乗り越えるのに一苦労なんてこともありました。

介助には相応の体力が必要不可欠

曲がり角のイメージ

そして鬼門はやっぱり曲がり角。
曲がり角手前で、上手く減速できずに速度がありすぎると、曲がった時に膨れて大周りになってしまいますし、 だからといってあまりに小回りすると、車いすをぶつける恐れがあり、 なにより乗っている人に要らぬ恐怖心を与えることにもなりかねません。
結果、私が押す時はいつも蝿が止まりそうな速度になっていました。
主人は上半身は元気だったので運動も兼ねて自分で走行することも多かったので助かりましたが、 もし私が押すしかないという状況だったらと考えると 介助者は車いすを操作する技能とともに、相応の体力も必要になってくると思います。

車椅子を利用した貴重な経験から

希望のイメージ

結局、約1ヶ月ほどの車椅子体験でしたがいろいろ考えさせられる出来事になりました。
昨今、大きなデパートや病院などでは入口に車椅子を常備している所も多く、 車いす自体が物珍しいということはなくなりましたが、 実際に車椅子を使用してみると見るのと使うのは大違いだとくことがよくわかりました。
主人は一過性の車椅子生活でしたが、世間には車椅子でなければ日常生活ができない人たちもたくさんいます。
そういう人たちは否応なく車椅子で人ごみへ行かなければならないという状況もあるでしょうし、 ラッシュ時の公共交通機関を利用しなければならないこともあるでしょう。
その大変さを直に身をもって知ることができたというのは大変貴重な経験だったと思います。 そしてハンディを持った人が少しでも生活しやすい世の中になることを切に願っています。

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