

世の中には多くの車椅子が流通していますが、大きく分けると手動車椅子と電動車椅子の2種類があります。手動の場合は介助者が同伴することが多く、不測の事態にも対応しやすいのが特徴です。
一方で、電動車椅子は家族のサポートなしで単独で街へ出かけられる、利用者の自由を大きく広げる素晴らしい乗り物です。しかし、近年のニュースでも耳にするように、街中のちょっとした段差や線路脇の溝に車輪が落ち込み、体が不自由なために自力で脱出できず事故に繋がるケースも存在します。自由に動けるというメリットの裏側には、常に想定外の危険が潜んでいることを忘れてはなりません。特に段差を乗り越える際や、急な方向転換では、座席が高く重心位置が高い電動車椅子の特性上、横倒しになるリスクが高まってしまうのです。

この「横転リスク」は、乗り物の構造と深い関わりがあります。例えばマイクロバスのように重心が高く、車体が短い乗り物は、急ハンドルを切ると横倒しになりやすい傾向があります。これとは対照的に、大型バスは座高が低く、車輪間の距離(ホイールベース)も長いため、非常に安定した走行が可能です。
車椅子もこれと同じです。車輪間の距離が短く、かつ座席位置が高い設計の車椅子は、どうしても急な動作に対して不安定になります。安全面を最優先に考えるのであれば、重心が低く設計された車椅子の方が、走行時の安定性は格段に高いといえるでしょう。

健常者であれば倒れても軽傷で済むような場面でも、高齢の方や身体が不自由な方にとっては、転倒は致命的な事故になりかねません。しかし、日常の移動において、必ずしも周囲に助けてくれる人がいるとは限りません。
高齢化社会において電動車椅子はますます普及していくでしょう。だからこそ、メーカー側には単なる機能性だけでなく、利用者の「予測不能な動き」を考慮した設計、つまり低重心で安定感のある安全な車椅子づくりを強く求めたいところです。私たち販売者も、利用者様のリアルな声をメーカーへ届け、より安全な製品選びをサポートしていく責務があると感じています。
電動車椅子の利便性は素晴らしいものですが、おっしゃる通り、重心バランスや操作には十分な注意が必要です。特に「今まで平気だったから」という油断が、ふとした段差での事故を招くこともあります。
車椅子選びでは、ご自身の身体の状態はもちろん、普段通る道の傾斜や段差といった生活環境まで含めて「安心できる一台」を選ぶことが、事故を防ぐ何よりの備えになります。機能性だけでなく、重心バランスや操作のしやすさなど、トータルで納得できるものを選ぶのが大切ですね。
当店では、お客様の生活が少しでも安全で快適なものになるよう、お一人おひとりに寄り添ったご提案を心がけております。「今の環境にはどんな車椅子が合うだろう?」といったご質問も大歓迎ですので、気になることがあればいつでもお気軽にご相談くださいね!
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