車椅子でお出かけをする際、砂浜や砂利道になると車輪が埋まってしまい、
前に進むことが困難になることがあります。
車椅子には前輪と後輪があり、後輪が大きくなっていることが多いですが、
小さな前輪は地面が柔らかいと埋まってしまいます。
このため、介助者が後ろから押しても進むことができないということもありました。
こういった状況になってしまうと、外出先で困るだけでなく万が一の非常時に避難することが難しくなります。
東日本大震災では、逃げ遅れて津波にのまれて亡くなってしまった人がたくさんいます。
足が不自由な人の場合、おんぶをすることも難しいですから、
「車椅子の状態でしっかりと避難をすることができる対策」をする必要がありました。
そこで、注目されたのが「JINRIKI(じんりき)」の存在です。
JINRIKIは、自走式車椅子をはじめとする車椅子の前方につけることができる牽引用のハンドルのこと。
観光地にある人力車を思い浮かべていただくと解りますが、
あのようにして介助者が車椅子を引っ張りながら前に進むことができます。
取り付けることで前輪が浮きますから、これなら柔らかいところを走っても車輪が浮いてしまうということがありません。
また、自分でハンドリムを回しながら進むことができるだけでなく、誰かに人力車を引っ張る様に
引っ張ってもらうことができるので、車椅子にかける力がアップするというメリットも。
自走式車椅子以外にも取り付けることができますし、これを使うだけで車椅子のスピードがぐんと上がりますので、
ぜひ手に入れておきたいアイテムです。
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