車椅子と言えば、やはり「縦移動ができるもの」を多く思い浮かべるでしょう。
まっすぐ進むことはできても、横に移動することができるイメージがある人は少ないはずです。
実は、横移動をすることができる車椅子というのは前からありました。
でも、そのほとんどが「乗る人のことを考えたものではなく、介助する人のことを考えた商品であり、
介助者にとっては便利なものであったとしても、
乗る人にとってはイマイチ…ということも多かったと言われています。
そこで、大手福祉器具販売企業「フランスベッド」が開発したのが、
「乗る人にとって快適な、横移動をすることができる自走式車椅子」の存在。
「サイドウェイ」と名付けられたこの車椅子は、座席の横にあるアームレバーを持ち上げると、車輪が宙に浮き、
そこから全部の方向に移動が可能です。
これにより、例えばエレベーターの中など狭いところで小回りを利かせることが可能になりますので、
自走式車椅子に細かい動きをプラスしたい、と考えている人にオススメ。
これまでの自走式車椅子は、自分の力で進むことはできても「細かい動きをすることができない」という不便さがありましたが、
このサイドウェイであれば無理なく細かい動きをすることが可能になるため、
1人で外出をしたいと考えている人にとって大きな味方となるはず。
車椅子に乗っている人の「こうすることができたらいいのにな」を
形にすることができる、とても画期的な自走式車椅子ですので、
この車椅子の普及がさらに新しいタイプの車椅子の
開発につながることを期待したいですね。
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