車椅子に座っている時に使う「抑制帯・安全帯」というモノがあります。
車椅子からのずり落ち防止や姿勢保持のために使われるもので、
正しく使えば大変に有用なものですが誤った使い方をすると
「拘束具」となってしまいます。
そこで「車椅子抑制帯・安全帯」の種類と適応について少しだけまとめてみます。
厚生省から、介護保険施設でのあらゆる抑制一切禁止方針が出されました。
やはり虐待や、拘束のイメージがあるためかと思います。
しかしながら一律にダメという以前に、抑制の目的や適応、抑制以外の
手段をもしっかり考えてみることが必要だと思います。
もちろん締められた患者さんはいい気はしないものだとは思います。
ですが、安全ベルトを使用することにより
ずっこけ座りや、反対に屈んだ際の前方への転落や、、
不十分な歩行能力の方がフラフラ立ちあがり転倒するのを防止、
良姿勢の保持ができたりと、ベルトの着用意義が多いことも事実なのです。
それぞれに相応しい抑制帯の種類・方法があり、また抑制帯以外の面でも工夫ができます。
また、車椅子利用者が、体がぐらついて怖いので、ベルトが欲しいという声も多数聞かれます。
車椅子利用者の状態と、意思を尊重し、より安全な車椅子の利用ができればと思います。
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