日本の住宅の場合、廊下の幅は多くは約90cmで造られています。
おそらく8割以上の住宅がこの約90cmという幅でできているはずです。
少し細かい話になりますが、廊下の内法幅は、
一般の洋室の壁のように柱をみせない仕上げでは約75cm。
和室の壁のように柱がみえて、その少し内側に壁が
仕上がっている場合には約80cmとなり狭くなります。
日本の家屋はおおよそこのような幅になっており、
車椅子で移動する際、やはり狭く感じるでしょう。
座幅が40cmの自走式のおおよその車椅子の幅は63~5cm程度あります。
自走される場合はハンドリムを押す手の幅も確保しなければなりません。
また、やっかいなのが、廊下を90度車椅子で曲がらなければならない場合です。
内法幅75cmの廊下と幅65cmの車椅子の場合、
絶対に曲がれないという訳ではないですが、
少しずつ方向を変えてやっと曲がることができるといったところでしょうか。
内法幅90cmの廊下と幅65cmの車椅子の場合、
90度曲がるのに必要な幅は85cmから90cm程度必要とのこと。
これだけの幅があればスムーズに曲がれるそうです。
ただし、廊下の幅を少し広く改造するということは口で言うほど簡単なことではありません。
対応策としては廊下の幅を広くするということより、
通り抜けやすい車椅子を選ぶほうが良いのではないでしょうか。
日本の狭い家屋向けには多くのメーカーが、
小回りの聞きやすいスリムでコンパクトな車椅子を開発しています。
場合によっては、外出する時には体に合ったゆったりとした車椅子を選んだり、
室内を移動する時には、やはり横幅がスリムな車椅子や、
六輪車などの小回りのきく車椅子を使い分けるのが良いかもしれません。
スリムな車椅子を見るなら左メニューより、
コンパクト(室内用)ボタンより車椅子をご参照ください。
また、車椅子の選び方については下記URLよりご覧下さい。
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