車椅子は平らな場所であれば自由に移動が出来ますが、
大きな段差があると移動ができなくなってしまいます。
こうした生活環境により車椅子での自力で移動が可能となる範囲は制限を受けてしまいます。
車椅子が通行可能な幅、曲がるために必要な幅、回転するためのスペースなど、
操作する人の能力やそれぞれの車椅子によって異なりますので、
実際に使用してみる状況になってみなければ、
一般的にどれだけあればいいという事が決めにくいものです。
一度、レンタルなどで短期間借りてみたり、
家族の方がキャスター付きの椅子で家を1周してみるのも1つの手です。
十分な幅が取れればどのような車椅子でも問題はないのですが、
日本家屋は狭いことが特徴であり、簡単に住宅改修ができない場合もあるので
車椅子選び・住宅改修は十分に考慮した上で実行しなければなりません。
介助車椅子の場合は入口の通過・解除能力が高いとすれば車椅子の幅+50mmあれば通過できます。
自走式などであれば手でハンドリムを回すため、+150mmが必要です。
手の機能が低く左右位ぶれたりする場合にはさらに余裕が必要です。
このように、室内で車椅子を使用される際の車椅子は
出来るだけスリムな物を選ばれるといいでしょう。
利用者の生活環境・日々の動線を確認し、車椅子選びや住宅改修を行いましょう。
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