車椅子を利用するにあたって、大変な問題が階段ですね。
車椅子利用者が昇降機やエレベーターの無い駅などで階段を昇降する場合、どのように行うのがいいのでしょうか。
通常の折りたたみ式の車椅子であるのなら、4名以上(なるべくなら力のある男性がいいでしょう)の人が、
車椅子ごと抱えて移動することが一般的ではないでしょうか。
4名で抱える場合、車椅子の左右からとなりますので階段の横の広さが必要となってきます。
前後の場合ですと大変危険ですので出来るだけ避ける必要があります。
また、持ち上げる際にはアームレストや脚部などを外すことの出来る機能付きの車椅子もありますので、持つ部分には十分に注意が必要です。
段差と違って階段の場合は車いすを置ける幅が狭く、テコの原理を使うことも難しくなります。
車いすの重量と、搭乗者の体重がありますので、階段を持ち上げ移動する際には十分に注意が必要です。
もうひとつのより安全な手段としては、車いすの搭乗者のかたと車椅子とを別々に運ぶやり方です。
こちらの場合、搭乗者の方を背負って移動する力が必要不可欠となりますので、介助者の力次第と言えるでしょう。
車いすも最大限軽いものでも10kg程度はあります。階段を移動できるか十分に確認しましょう。
階段ではなくスロープを使うとなったとしても、こちらも段差の数により傾斜がきつくなる可能性もありますので、場合によっては使えないこともあります。
また階段を登れるキャタピラ式の車椅子などもあるようですが、一般的にはあまり普及はされてはいない特殊な車いすです。階段の移動は充分注意しながら行いましょう。
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