ベッドから車椅子への移乗、毎日繰り返す動作だからこそ、お互いの負担はできる限り減らしたいものです。「しっかり抱えて移さなきゃ」と緊張していませんか?その緊張こそが、実は移乗を難しくしている原因かもしれません。
力任せに持ち上げる移乗は、介助者の腰や肩への負担だけでなく、利用者様の「落ちてしまうかも」という恐怖心にも繋がります。
そこで注目したいのが「多機能型車椅子」です。これを選ぶだけで、介助者の力に頼らず、座ったままスライドさせる「横移動」という選択肢が手に入るのです。
1. アームサポートの跳ね上げ・取り外し:
これができると、ベッドへの接近距離が劇的に変わります。車椅子の「壁」がなくなるだけで、スライディングボードを通すスペースも、直接座面へスライドさせるスペースも驚くほど広くなります。
2. レッグサポートの開閉(スイングアウト):
足置きが邪魔で、車椅子がベッドの真横に寄せられない……そんな経験はありませんか?外側に開く(スイングアウトする)タイプなら、足元が空くので車椅子を限界までピタッと寄せられます。この「わずかな隙間」を埋めることが、安全な移乗への最短ルートです。
当店で車椅子をご注文いただくお客様から、よくこんなご相談をいただきます。
「最初に安いタイプを買ったけれど、施設の方から『移乗の時にアームレストが邪魔になるから、跳ね上げ式じゃないと困る』と言われてしまった……」
正直なところ、車椅子選びで一番もったいないのが、この「あとから機能が足りないことに気づく」ケースです。
移乗が頻繁に必要な環境では、アームレストやレッグサポートが動かない固定タイプだと、どうしても介助者様のご負担が増えてしまいますし、
現場の方からも「もう少し柔軟なタイプにしてほしい」と指摘されてしまうことが少なくありません。
安全な移乗の基本は、技術や腕力以上に「環境と道具」です。最初からパーツが動く多機能型を選んでおけば、
将来的に介護度や環境が変わっても長く安心して使い続けることができます。
「今の状況」だけでなく、「少し先の未来」も見据えて選ぶのが、車椅子選びの賢いコツです。ぜひ、失敗しない一台を一緒に見つけましょう。
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