一般的な車椅子は「このサイズなら誰でもOK」という平均的な数値で作られていますが、実際に使ってみると「座面が高すぎて足が届かない」「幅が狭くて窮屈」といった不具合を感じる方は非常に多いです。
そこで注目されているのが、パーツを入れ替えたり、位置を動かしたりしてサイズ調整が可能な「モジュール車椅子」です。
ただし、勘違いされやすいのですが、これは完全にその人のためだけにゼロから作る「フルオーダーメイド」とは全くの別物です。あくまで「既製品の範囲内で、調整できる箇所を最適化する」もの。安易に「何でも調整できるはず」と考えると、期待外れになってしまうこともあります。
モジュール車の最大の利点は、体格や障害の程度に合わせて、座面の高さや幅、背もたれの角度などを調整できることです。フルオーダーほど高額にはなりませんが、既製品よりも体に合いやすい車椅子になるでしょう。
特に、身体の状態が変化しやすい方や、施設のように入れ替わりで多くの方が使う環境では、この「調整のしやすさ」が大きなメリットになります。
とはいえ、自分で簡単に動かせるパーツばかりではありません。無理に調整してネジを締め忘れたり、バランスを崩してしまっては大変です。少しでも不安がある場合は、専門知識のある人間にしっかり調整を依頼するようにしてください。
モジュール車椅子は非常に便利な道具ですが、何でもできると過信するのは少し危険です。
施設などで不特定多数の方が利用される場合や、体型変化が予想される方なら役立ちますが、そうでなければ必ずしもモジュールを選ぶ必要はありません。車椅子は、使う方の体に合わせたサイズを最初にしっかりと選んで注文するのが何よりの基本です。
また、サイズの変更には注意が必要です。基本的に専門知識が必要な作業ですし、メーカーでないと対応できない複雑な組み換え(超低床化など)が必要な場合も多く、購入後に「自分で簡単にサイズを変えられる」と期待すると痛い目を見ます。最近は工具ひとつで調整できる便利な進化モデルも増えましたが、基本的にはプロの手が必要だということを忘れないでください。
「調整できるから」と安易に選ぶのではなく、まずは「今、体に合っているか」を一番に考えてみてください。当店の商品をしっかり見比べて、その方に最適な一台を一緒に探していきましょう。
© 2013-2025 Next care innovation Co., Ltd.