車椅子に乗られている方にとって今では介護タクシーの存在は
欠かすことのできない重要なものとなりました。
介護タクシーは車椅子の方を対象とした交通機能の1つで、
バスや電車など一般的な公共交通機関の利用が難しい、
不安という方でも安心して自由な移動が出来るようサービス提供がなされています。
以下では、そんな便利な介護タクシーに関する詳しい情報をご紹介していきます。
介護タクシーと似たサービスの1つに福祉タクシーがありますが、
より利用者に対してサービス面で優れているのは介護タクシーです。
なぜなら、福祉タクシーは運転手が介護福祉士や
ホームヘルパー等の資格を所有しているとは限らず、
場合によっては乗降の介助ができないためです。また高齢者は利用対象にはなりません。
一方、介護タクシーの運転手または専門の乗務員は、
必ずホームヘルパーの資格を取得しています。
そのため、乗降の不安を感じることなく、
車椅子の方でも快適に利用することができるようになっているのです。
介護タクシーの大きな特徴として、
利用には予約が必要という点が挙げられます。
一般のタクシーも予約をする場合がありますが、介護タクシーは完全予約制であるため、
原則としては急に介護タクシーを利用することはできませんので、注意が必要です。
また、利用の前にタクシー会社へ連絡をする際には、
乗られる方の介護情報を詳しく伝える必要があります。
その程度に応じてタクシー会社側の準備も異なりますので、
出来るだけ詳細に正確な情報を伝えるように心掛けてください。
介護タクシーは車椅子の方をはじめ障害を持つ方や高齢の方のための移動サービスですが、
移動費の部分については介護保険の対象とはならない点を押さえておきましょう。
一方、通院等乗降介助に掛かる費用については介護保険の対象となり、1割負担となります。
具体的に介護タクシーの利用に掛かる費用の例としては、タクシー料金(全額負担)+通院等乗降介助(1割負担)ということになります。
ただし、介護タクシーの料金体制は地域ごとに異なりますので、必ずしも上記の通りとなっているとは限りません。
ですから、介護タクシーを利用される方は、必ず事前に料金に関する情報も得ておくようにしましょう。
車椅子の方のための介護タクシーの種類は車両に応じて3つに分けられています。
1つは軽自動車タイプ、2つ目は普通車兼用タイプ、そして3つ目はリフト付き専用タイプです。
それぞれの車両にメリット・デメリットがありますので、身体の状態や住んでいる地域に応じて利用すると良いでしょう。
具体的には、軽自動車は小回りが効くため狭い場所であっても乗降が楽ですが揺れが大きいことから長距離の移動には適していません。
普通車兼用タイプは、依頼から利用までの対応が素早いですが、兼用のため車内が若干狭く感じるという方が多いようです。
そして、専用タイプは大型の車両のため、車椅子の方以外にも複数人が乗ることができ揺れも少なく抑えられています。
介護タクシーを利用する場合には、移動以外のサービスを受けることができることもあります。
例えば、目的が病院への通院であれば病院への付き添い、
買い物であれば買い物の付き添いなど生活一般の援助も行ってくれます。
6.利用可能時間
介護タクシーは病院への通院を本来の目的としていることから、
利用可能な時間帯は通常は8時~18時となっていることが一般的です。
ただし、必ずしも上記の通常時間に限定されているわけではなく、
緊急事態の際などには早朝および深夜の時間帯にも利用することが可能です。
介護タクシーは車椅子の方が充実した生活を送るにあたって大切便利なサービスですので、ぜひ利用を検討されてみて欲しいと思います。
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