私の義理の父は数年前に脳梗塞を患いました。
最初はもう駄目かもしれないとだれもが諦めかけた程だったのに、
みるみると回復をし、今は車イス生活になりました。
最初は慣れない車イスに手こずったりもしたでしょうが、
今では母と二人でどこへでも出かけてしまいます。
車イス生活になると家をでるのもおっくうになると聞いておりましたので、
家にこもりがちな生活になってしまうのでは等と心配もしましたが、
出かけることがもともと好きな父と母だったので、
母が休みの日には出かけすぎではないかと心配するくらいお出かけしているようです。
父は家の中でも車イス生活ですがトイレに行くにも布団に行くにも、
車イスを操作してやれることは全て自分でやっています。
お風呂は子供たちが入れていますが、家もバリアフリーに改装し
車イスでも快適に生活を送れるようにと工夫をしました。
たまに私たち家族ともお出かけをします。
遠出したりするとトイレに寄りたくなるので、
父が車から乗り降りするときは、やはり少し大変ではあるのですが、
最近の車イスも軽量になってきていて、
足腰の少し悪い母でさえも楽に持ち運びできるくらいにまでなりました。
車イスの父と出かける際にはやはり介助者として気を配っていなければならない分、
正直少しめんどくさいなと思ってしまうこともあります。
しかし、最近では車イスの人が使いやすいよう車の駐車スペースや、
車イスも使える多目的トイレも増え、
利用者にはもちろんながら介助者の助けになっていると感じます。
今は妊婦さん用の駐車スペースがあったりもして、
ずいぶん昔に比べると生活しやすい環境になってきたのかなと感じます。
私の祖母も脳梗塞を患い車イス生活で、今はすでに老人ホームに入っていますが、
老人ホームをたまに尋ねると沢山のご老人がいらっしゃって、
テレビを見たり楽しく遊んだりしていて、老人ホームも楽しそうでいいなと思います。
地域によっては老人ホームではなくても老人が楽しめる施設なんかもあったりして、
やはり楽しく遊んだり学んだり、体を動かすほど
ご老人は長生きしていらっしゃるように感じました。
病気がちで家にこもってばかりよりも、元気に体を動かして外に出る
ということが元気の健康の秘訣なんではないかなと思います。
まだまだ自分は若くて車イス生活なんてことは考えられもしないけれど、
遠い未来はそうなるかもしれない。
車イスも父と祖母と使用しているのを見て少し身近に感じるようになりました。
もともと車イスへはやはりマイナスなイメージを持っていました。
でも父や祖母を見ていると車イスも使い方によっては生活が楽しくなるのかも。
そんな風に感じるようになりました。
しかし、きっと車イスではうまく行かない場面も多いでしょう。
外で車イスの方など体の不自由な方がいらっしゃったら、
電車では席を譲ったり、他人だけど自分にできることを考えて
少しでも手助けをし日本を温かくしていければいいなと思います。
見て見ぬふりをする世の中ではなくて困っている人がいれば
他人でも関係なく助け合える世の中が素晴らしいのではないかと私は思います。
車イスで生活されている方々に少しでも明るい未来を与えられたらいいなと思います。
最近では車イスも安く販売しているそうですね。
今は介護されている方々も沢山いらっしゃるのでそういった方々にとっても、
生活のしやすい世の中になってきているのを感じます。
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