車いすってたくさんあるんですね。
街中や病院、ショッピングモール等でも、車いすを目にする機会が増えてきたけれども、車いすの購入を考えた時に意外と色々な種類があり、どれを選ぼうか迷ってしまう事があると思います。
今は、ホームセンターで2万円も出せば購入できます。
一方で、介護用品を扱う専門のカタログには、10万円を超えるような車いすが売られていたりしますよね。
価格の高ければ高い車いすを購入をすれば正解かと言えば、決してそんな事はありません。
何を目安に、車いすを選べば良いのか?車いすの購入を検討する時に、必ずしも医療や福祉の専門家に相談する事ができないかもしれません。
この記事では、自分達で車いすを購入する時に 私の考える最低限おさえておきたい2つのポイントを書いていきたいと思います。
【1.車いすの購入は、自転車に似ている】
車いすと聞くと目新しく感じる人でも、自転車であれば 身近に感じる人が多いのではないでしょうか?
自転車屋さんに行った時には、形や大きさ、デザインが違った色々な自転車が売られています。
自転車の見た目からはわかりにくいですが、重さやタイヤの間隔等が違い、実際のこぎやすさに差がついている事も。
ここで挙げた以外にも、もっと多くの違いがありますが、車いすにも選ぶ種類によって自転車のような違いがあるのです。
重要な事は、これから車いすを購入し、使っていく本人と家族の生活に合った車いすを選ぶ事だと思います。
【2.車いすは、乗車する人の体型と自宅にあった『幅』を選ぶ】
車いすを購入する時に考えたいポイントの1つ目は、車いすの『幅』です。
ここで言う『幅』は2つ。
1つは、車いすの座る面の幅で、もう1つは、車いす全体の幅です。
一般的に、街中等でよく見かける車いすは、65cm程度の身長の人をイメージして作られています。
つまり、それ以上、大柄な人や小柄な女性では、一般的な 車いすの幅は、座るには狭かったり、逆に広すぎてしまう事になります。
車いすの座る面の幅が狭すぎると、太ももが車いすにあたって皮膚が傷ついてしまう。
車いすの座る面の幅が広すぎると体がぐらぐらと不安定になりやすく、長く座っている姿勢を保つことが難しくなります。
では、体に合った車いすの幅をどのように選べば良いのか?
一番簡単な方法は、片手で拳を握り握った拳を立て、太ももと車いすの間に入れてみる事です。
拳が入る程度の幅が広すぎず、狭すぎない車いすの座る面の幅の目安となります。
また、車いすの幅は、座る面だけでなく車いすの全体の幅も考える必要があります。
車いすの外側に、タイヤのような金属部分があるのをみた事がありますか?
この金属部分は、ハンドリムという名前がついていて、自分で車いすをこぐときにハンドルの役割を果たします。
つまり、両側のハンドリムからハンドリムまでの長さが、車いす全体の幅となります。
車いす全体の幅は、狭すぎるという事はありません。
問題は、広すぎてしまわないかです。
車いす全体の幅が広すぎると、自宅の中で方向をかえられなくなったり、廊下の壁にぶつかったり等の問題がおきます。
車いすの購入を考える時には、自宅の廊下幅よりも幅の小さい車いすを選ぶ必要があります。
【3.車いすは、乗車する人の生活の仕方で『高さ』を選ぶ】
車いすを選ぶ時のもう1つのポイントは、車いすの座る面の高さです。
座る面の高さの何が重要か?それは乗車する人の生活に合っていないと、車いすの機能を発揮しにくいという事です。
車いすをこぐ時に人によっては、手ではなく、足でこがれる場合があります。
足で車いすをこぐ場合は座る面が高すぎると足が地面につかない為、地面に足がつく高さの車いすでなければいけません。
また、移動する時は介助者の人に押してもらい、自分では車いすをこがない場合もあります。
この場合は、必ずしも足が地面についている必要はなく、むしろ、少しだけ地面から足が浮く程度の高さの方が、立ち上がってベッドに移る等の動きが行いやすくなります。
このように、車いすに乗車する人が、どのような生活をするか、その生活の仕方で車いすの座る面の高さを考えていけると良いと思います。
今回は、車いすを購入する時に考えたいポイントとして、車いすの『幅』と『高さ』について触れました。
他にも、車いすによって、性能の違いはたくさんありますが、まずは、『幅』と『高さ』を押さえる事で、乗車する人の体型や家族を含めた生活様式に合った車いすを選んでいけると思います。
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