母に送った車椅子|車いすにまつわる話【格安通販の車椅子卸センター】

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母に送った車椅子

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【体験談】母の思い出と、ゆっくりと進行する難病

歩行器を使う女性

私は現在、30代の社会人男性です。私には、もし今も健在であれば60代後半になる最愛の母がいました。しかし、母は5年前に他界いたしました。

母は私が物心ついた小さな頃から、「脊髄小脳変性症」という難病を患っていました。その病気の症状が目に見えて進行し始めたのは、ちょうど私が小学校に入学する頃のことでした。

脊髄小脳変性症という病気は、初期のうちは歩行するときに少し足元がふらつく程度ですが、月日の経過とともにだんだんと自力で歩くことが困難になり、やがて杖を頼るようになり、最終的には自力での移動ができなくなって寝たきりの状態へと向かっていく病気です。

その進行は何十年という長い時間をかけてゆっくりと進むため、私の母も、私が小学生の子供時代から社会人の大人になるまで、本当に少しずつ身体の状態が変化していきました。まず走ることができなくなり、やがて歩行にふらつきが目立ち始めた頃、私たちは1本の杖を購入しました。

しかし、それでも杖だけでの歩行に不安や危険が伴うようになり、やがて母は歩行器を頼って移動するようになりました。
そんな頃、私は偶然、同じ病気を抱えた主人公がだんだんと病気を進行させながらも懸命に生き、やがて亡くなっていくというテレビドラマを観たのです。

【体験談】あらゆる手段で調べた現実と、大きな絶望

悲しむ男の子

そのドラマをきっかけに「母の病気についてもっと深く知らなければならない」と強く思うようになり、インターネットや専門書籍など、あらゆる手段を使って母の病気について必死に調べ調べ尽くしました。

しかし、どこをどう探しても、母の病気である脊髄小脳変性症は「現代の医学では根本から治すことが不可能な、いわゆる国が指定する難病である」と冷徹に書かれているばかりでした。

もともと主治医の先生からもそう説明されてはいたのですが、その厳然たる事実を自分の中でリアルに実感するにつれて、胸を締め付けられるような絶望感と悲しみがだんだんと大きく膨れ上がっていきました。


私は諦めきれず、自分のあらゆる知人やルートを頼って医師や医療関係者をあたり、「私の母を治せる人、いや、治せなくても1日でも長く生きさせられるような最先端の治療をしてくれる名医はいないか」と、必死になって捜し回りました。

しかし、もともとお世話になっていた母の主治医の先生自体が、この病気に関して日本でも有数の権威である優秀なドクターだったため、今以上の治療効果が見込める新しい医師は、いくら捜しても見つけることができませんでした。
「母の命には限りがあり、それをこれ以上引き延ばす魔法はないのだ」と知ったとき、私はただただ深い悲しみに暮れました。

【体験談】あるテレビドラマが教えてくれた「境地」

笑顔のお母さん

私が必死になって今以上の治療法や病院を捜し回っていることは、当然、母も知っていました。そんな余裕のない私を見て、母は「私のために一生懸命に捜してくれて本当にありがとうね。
でも、お母さんは大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれたのです。しかし、その優しさが当時の私にとってはかえって辛く、自分の無力さを突きつけられているようで、やり場のない悔しさを自分自身にぶつけるしかありませんでした。

そんなある日、心身ともに疲れ果ててなんとなくテレビをつけていると、1本のドラマが放映されていました。それは、以前観た母と同じ病気のドラマとはまた別の物語でした。

そのドラマの中でも、主人公は重い病気によって「残された寿命は長くない」という過酷な余命を宣告されていました。
当然、その主人公も最初は自らの運命に大きく悩み、苦しんでいました。しかし、物語が進む中で、その主人公はある一つの素晴らしい境地に達したのです。

それは、「たとえ人よりも残された人生の時間が短かったとしても、その残りの人生を絶対に悔いなく、1日1日を大切に生き抜く」ということでした。

画面の向こうのその言葉を耳にした瞬間、私は頭を強く殴られたようにはっとさせられました。
それまでの私は、どうにかして「母の人生の時間を少しでも長く引き延ばすこと」ばかりに執着し、必死になっていたからです。

【体験談】母へ贈った車椅子と、最高の思い出たち

車椅子に座るお母さん

時間を引き延ばすことよりも、残された限られた時間を、母にとって「なんて素晴らしい人生だったんだろう」と心から思ってもらえるように過ごすことのほうが、何百倍も大切なのではないか、と気づいたのです。
「これからの残りの人生、お母さんが1ミリも悔いの残らないような時間を過ごしてもらおう」――そう心に決めた私は、母に1台の車椅子を贈ることにしました。

「たとえ自分の足で歩くことが難しくなったとしても、車椅子があれば、自由に好きな場所へ行って、大好きな景色を見て、好きなことをして過ごせるはずだ」
そう願い、当時まだ学生でお金が全くなかった私は、アルバイト代などを何とかかき集めて必死の想いで車椅子を購入しました。


それからの残された時間は、1日だって絶対に無駄にしたくありませんでした。私は母を車椅子に乗せて、本当にたくさんの場所へと出かけ、数え切れないほど豊かな思い出を一緒に作りました。

今、母はこの世にはいません。私が贈った車椅子での時間が、母にとって本当に心から幸せだと思える人生だったかどうか、その本当の答えは今でもわかりません。
しかし私の中では、あのとき「今ある人生を悔いなく大切に過ごす」という本質に気づき、母と一緒に一歩外へ踏み出せたことは本当によかったのだと、今では少しだけ誇りを持って想うことができます。

車椅子卸センターからのアドバイス

お母様を深く想う優しさと、絶望を乗り越えて「悔いのない素晴らしい時間を共に紡ぐ」という心震える大切な体験談をお寄せいただき、本当にありがとうございます。

ご投稿者様がおっしゃる通り、車椅子という道具の本当の価値は、単に足を代行するだけの移動手段ではありません。
「たとえお身体が不自由になっても、行きたい場所へ行き、見たい景色を見て、大切な家族と同じ時間を笑顔で共有する」という、人生のかけがえのない喜びを叶えるためのツールなのです。
お話の中にあった「学生時代に限られたお金をかき集めて贈った車椅子」は、お母様にとってどんな高価な治療薬よりも嬉しく、何にも代えがたい最高の親孝行であったに違いありません。

車椅子卸センターでも、「大切な親御さんに悔いのないお出かけを楽しんでほしい」「限られた時間だからこそ、たくさんの思い出を作りたい」と車椅子をお求めになるお客様が数多くいらっしゃいます。
初めて車椅子を選ぶ際は、「操作が難しくないか」「安心して乗れるか」といった不安もあるかと思いますが、
一流メーカーが作る現在のスタンダードな自走・介助兼用モデルは、初めての方でも届いたその日から直感的に、そして安全に扱える親切な設計になっています。

「病気が進行してきた親に、外の景色を見せてあげるための車椅子を選びたい」「初めての一台として、扱いやすくて頑丈なモデルはどれ?」など、大切なご家族に贈る一台でお悩みの際は、ぜひ車椅子卸センターへご相談ください。
ご投稿者様とお母様のように、皆様のこれからの時間が笑顔と素晴らしい思い出で満たされるよう、最適な一台選びを心を込めてお手伝いさせていただきます!

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